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violaのリノベ団地だより

viola(50代、女性)です。リノベしてもマイペースが身上です。

香川旅行(4) 金丸座(2)

金丸座、舞台のある1階、楽屋の2階に続き、次は地下へ。
地下のことを「奈落」といいます。

IMG_8186.jpg

華やかでにぎやかな1階、2階とはまるで違う雰囲気。
石積みの壁際からはひんやりとした空気が漂ってきます。

これは「廻り舞台」といって舞台を回転させる装置。
江戸時代そのままに今も人力です。
天井から下がった柱のように太い棒を、4人の力で押して回転させます。
役者がいる舞台を動かすのですからかなりの重さで、
床に踏ん張りやすいよう工夫がなされているのが印象的でした。

奥には「せり」という、舞台から奈落へ役者を行き来させる
小型のエレベーターみたいな装置もあります。
こちらは6人の力で動かしていたそうです。

華やかな舞台をお客様に楽しんでもらうため、
役者さん裏方さん、チーム一丸となって頑張ったんでしょうね。

IMG_8199.jpg

次は客席側の2階へ。
現在は鉄骨で補強されていますが、江戸時代は全て木です。
木造で柱を立てずにこの大空間はすごい!

IMG_8210.jpg

2階から見下ろしたらこんな感じ。
当時はあんな風に舞台端に燭台を置いていたんでしょうね。
火事が心配。

升席は、
「い 壱」
「ろ 参」
という風に座席番号があります。
現代と同じですね!

IMG_8202.jpg

2階正面の客席はこんな感じ。
3段になって後ろの人もちゃんと舞台が見られるようになっています。

ここの座席番号は、
「前舟 壱」
「中舟 弐」
「後舟 参」
という風でした。
「舟」・・・手前にへりがついているのが舟っぽいのかな?

IMG_8207.jpg

2階両端にある廊下。
この障子や木戸を開け閉めすることで暗くしていました。
現代では照明スイッチの入切で済むことも、
江戸時代にはいろんな工夫がなされていたんですね。

この両サイドの2階席は桟敷席。昔は上等のお客用だったそうです。
ここは障子の上に
「上手 壱」
「下手 参」
と番号が書かれています。
さすがVIP!個室っぽい感じです。

IMG_8196.jpg

金毘羅大芝居の紋入り提灯がたくさん吊り下げられていて
いいですね〜、雰囲気あります♪


まだまだ幼いと思っていた姪っ子ちゃん(10歳)に
勧められた金丸座、本当に面白かったです!ありがとう!
しばらく会わずにいるうち、すっかり成長していました(*^^*)

また、歴史についても学ぶことができました。
江戸時代に栄えた「金毘羅大芝居」も明治以降には廃れ、
最後の所有者である「金丸座」も廃業。
廃屋となって取り壊されるところを、熱心な保存運動により
現在の場所に移築、復元されました。
だから、「旧金毘羅大芝居」、「金丸座」というんですね。

金丸座のあちこち、
草履吊り、座席、奈落の装置、障子や木戸の開け閉め・・・など
いろんな工夫がなされていて、その一つ一つに感心しました。
それらは全て観客を楽しませるため、満足して帰ってもらうための工夫。
現代のエンターテインメントの世界に通じるものがあり、
昔も今も、人の心は同じなんだとうれしくなりました。

また、年1回の歌舞伎公演があるのですが、
ここ数年はコロナ禍で中止、今年も中止だったとのこと。
きっと来年はここで素晴らしい歌舞伎の舞台が見られることでしょうね♪





おつきあいくださり、ありがとうございました。
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